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手始めに鴎外君の漢詩など(その 1)

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 吾輩は、ドクトルOガイである。以前、諸君との約束に、「思い出す事など」」から夏目漱石君の漢詩を紹介するとあったが、まだその責を果たせないでいる。おいおい、投稿していく算段であるが、しばらくは、吾輩の現みの世の姿、森鴎外君の漢詩を披露していきたいと考えている。
 鴎外君は、明治17年(1884年)から明治21年(1888年)まで、衛生学研究のためドイツ留学したのは、承知しておられるだろうな。しかし、最後の年、1888年には、鉄血宰相ビスマルクとも面会して、名探偵として事件を解決したことまではご存知あるまい。ただし、それは、推理小説での上のことじゃが...(海渡 英祐「伯林‐1888年」
 ベルリン到着後、何事も几帳面な性分なので、鴎外君は丹念に日記をつけた。名づけてずばり「独逸日記」。また、留学中に体験したこもごもを「舞姫などの作品として書き上げたから、帰らぬ青春という創作上の原点でもあったのだろう。「独逸日記」の中に、ベルリンのご婦人の生態を写し出した漢詩、「詠伯林婦人七絶句」という連作がある。こういう方面は、ほんとにまめであるのお。そのなかから...

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其一 試衣娘子(Probrimamsella)

試衣娘子艷如花 試衣の娘子ぢやうし つやあるは花のごと
時樣粧成豈厭奢 時様じやうよそほひひ成して おごれるにくや
自道妃嬪非有種 みづかふ「妃嬪ひひん しゆあるに非ず
平生不上碧燈車 平生は碧灯車へきとうしやのぼらざるのみ」



試衣娘子
ファッションモデル

時樣
最新流行の衣装、化粧

粧成
めかし込む、「鴎外歴史文学集」第十二巻(以後「歴文12」と略)では、注釈者の古田島洋介氏は、「粧」を動詞、「成」は「〜しとげる」との意であると述べる。これで、よく分かった。

妃嬪非有種
やんごとない姫君も、わたしらと同じ人間よ!

碧燈車
よく分からない、「歴文12」では、南斉国の姫君が乗った馬車に拠るとあるが、鴎外がベルリンで、青いランプがぶらさがる馬車を見たのかも。

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