
「中国名文選」の悼尾を飾るのが、北宋末の女流詞人・李清照の「金石録後序」です。「夫婦が一つの目的のために、互いに助け合いつつ過ごした在りし日のことが、淡々と、しかし深い感慨をこめて、細やかに記せられている」(興膳宏さん)その文章に心打たれる思いがします。作者やこの文の内容は、杉篁庵内の「金石録後序」口語訳、原文などに詳しくあり、名文選で略された部分も、また切々たるものがあります。以下の引用はそのごく一部です。
今日忽 ち此の書を閱 みするに,故人に見 ゆるが如し。...何ぞ之を得 ること艱 くして、之を失 うのは易 きなり。
李清照は、本来は宋詞の名手として知られています。決して幸福ではなかったその晩年の作と言われる「永遇樂」にある
落日 金を熔 し
暮雲 璧 を合し
人は何處 にか在らん
柳を染むる煙は濃く
梅を吹く笛は怨み
春意 知んぬ幾許 ぞ
(以下略)
「人は何處にか在らん」も亡夫趙明誠の面影だったのでしょう。(訓読文は、鑑賞・中国の古典(22)「 宋代詩詞」を参考にしました。)
彼女の詞も杉篁庵内のブログ「宋詞鑑賞・李清照・朱淑真」に解説がついて掲載されています。
エスキモーブログ


コメントする